Trend HAIR no57 -K-POP HAIR&MAKE-
メンズにも人気の韓国風ヘアメイク。今回はメイク上級者向けのBTSテテ風メイクに挑戦。吸い込まれるように大きく切れ長な瞳が印象的なテテの目元を、ダークグラデーションの世界観で表現。男女問わずストリートシーンから絶大な人気を誇る『LIPPS』石井里奈さんがレクチャーする。
Teacher
LIPPS 石井里奈
いしいりな。『リップス』渋谷店ディレクター。1996年生まれ。岐阜県出身。中日美容専門学校卒業。
ハイライトとシェーディングで立体感のある顔立ちに
抜群のセンスとトレンド感で、男女問わず大人気の『リップス』石井里奈さん。今回は高まるメンズメイクのニーズに応え、韓国風ヘア&メイクをレクチャー。
一歩間違えるとビジュアル系になりかねない、濃いめのメンズメイクを、成功に導くポイントを教えてもらった。
今回のテーマはBTSのテテ風メイク。テテっぽさのポイントは?
「なんといっても目元。テテさんは横幅のある、大きく切れ長な瞳が特徴的です。アイメイクも比較的濃いめで、ダーク系の色味でしっかり作り込んでいることが多いです。
濃いめのシャドウをただのせるだけだと平面的になりがちなので、薄→濃のグラデーションを仕込むことが、立体的な奥行きを感じる目元に仕上げるポイントです。
また、アイラインでしっかり目を囲むのもテテっぽさを引き出すコツ。目の横幅を広げることで、切れ長なテテさんの目元に近づけています。その際、目尻は実際の目よりもややオーバーぎみにはみ出し、先端も少し引き上げて描くと切れ長感がさらにアップ。
ブラウンのグラデーションで吸い込まれるような魅惑的な目元に仕上げましょう」
ベースメイクのこだわりは?
「いかにもなツヤ肌はメンズにはトゥーマッチ。ほのかにツヤを感じる程度のセミマットは肌がいいですね。ただ韓国メイクは美白感と透明感が大事なので、紫のコントロールカラーでくすみを消し、色ムラを補正しておくのが◎。
そのうえで、クマやニキビ跡など気になる部分はコンシーラーでスポット的にカバーすると、厚塗りにならず自然に仕上がります。また、ハイライトとシェーディングもメリハリのあるテテ顔に近づける重要テクニック。顔のなかで光を集める部分にハイライト、影となる部分にシェーディングを効かせることで、より彫りの深さを強調することができます」
韓国メイクにマッチするヘアは?
「今回はしっかりメイクだったので、ヘアはわりと中性的な柔らかいニュアンスのデザインが好相性です。メイクが濃いぶん、ヘアはそことぶつからないような、ソフトなイメージに仕上げるとバランスよくまとまります」
Lesson1
大きく切れ長で印象的な目元はダークグラデーションでつくり込む
目元がポイントとなるBTSテテ風メイク。
そのぶん、リップは控えめに。
顔の凹凸を際立てるハイライト&シェーディング使いにも注目。
\ K-POPメイクの3大ポイント /
1.ダークグラデーションで仕上げた切れ長で奥行き感のある目元。
2.ほのかなツヤ肌、メリハリを引き出すハイライト&シェーディング。
3.強めのアイメイクを引き立てるナチュラルなリップ。
石井さんの提案
もともとの顔立ちを生かしながら、大きな瞳が印象的なBTSテテ風メイク。
肌はツヤツヤすぎないセミマットに仕上げ、目元が濃くなるぶん、
リップは軽めに調整するのがバランスの秘訣。
ヘアはやや中性的な柔らかなニュアンスヘアが、
濃いめメイクとも喧嘩せず品よくまとまる。
Lesson2
「K-POP MAKE」の攻略ポイントしっかりメイクでBTSのテテ風に変身。鍵を握るグラデーションアイメイクに注目。
■ Point Eye
BTSテテ風メイクのポイントは目元!切れ長で涼しげな瞳をダークグラデーションで表現。横幅が広く切れ長で、目尻がやや垂れ気味なテテの目元。
ブラウンシャドウでグラデーションを効かせて奥行き感を出し、目尻は濃いめのダークカラーで囲むように塗りつぶすと、テテのような印象的な瞳に。
\ Use it! /
リンメル ワンダー エバー
アイシャドウ006(RIMMEL)
1.パレットの1(左上)をアイホールにのばしたら、下まぶたにも2(右上)をオン。
2.上まぶたの中央に2をのせた後、二重幅に3(左下)を置く。下まぶたの目尻を囲うように4(右下)をオン。
3.ブラウンのフェイスパウダーで涙袋のくぼみにラインを引いて強調。
4.ペンシルライナーでまぶたの粘膜を埋めるようにラインを引いたら、下まぶたも黒目下まで引く。
■ Point Base
ハイライト&シェーディングで彫り深なメリハリフェイスに。
ほどよいツヤのセミマット肌に仕込んだら、さらに彫りの深い
立体的な顔印象に仕上げるためハイライト&シェーディングを。
下記のようにそれぞれパウダーをのせることでくっきりとた小顔に変化。
■ Point Lip
目元が強いぶんリップで引き算。ヌーディでナチュラルな口元に。
目元がポイントとなるテテ風メイク。アイメイクが濃いぶん、口元はヌーディに仕上げるのが好バランスの鉄則。柔らかな血色を保つ程度の色味に抑え、リップが悪目立ちしないよう注意。
透明リップで保湿したら、ツヤ感の少ないベージュピンクをオン。
輪郭をラフに取りながら指でのせる。
ほどよい血色をプラスするため暗めの赤をのせる。
濃くなりすぎないよう指で軽くのせる程度でOK。
How to Make
今回はメイクプロセスをたっぷりご紹介。失敗しがちな濃いめのメンズメイクを成功に導くテクニックを要チェック。
Before
Step1 -Cat-
01
耳上は3㎜のツーブロを仕込みすっきりとさせる。
サイドはハチ下で分けて前下がりにブラントカットで設定後、レイヤーを入れる。
02
バングは奥行き5㎝でもみあげまでを大きく分け取り、落ちる位置に引き出し目下2㎝で水平にカット。サイドの前下がりにつなげる。
03
モヒカンラインを床と平行に引き出してカット。そのままトップまでつなげ、サイドにも放射状にレイヤーでつなげる。
04
えり足は刈上げない程度に短めにレングス設定したら、斜めスライスを45度に引き出しレイヤーで引き締める。
05
ミドルもアンダーよりややステムを上げながらレイヤーにカット。後頭部は丸みをつくりつつもサイドバックはタイトに引き締める。
06
ドライ後、全体的に量感調整する。毛先中心にグラデーション状にセニングを施して柔らかさを引き出す。
\ Cut Finish! /
Step2 -Make-
MAKE ITEM
A.シュウウエムラ アンリミテッド ブロック:ブースター スミレ モーヴ(シュウウエムラ)B.シュウウエムラ アンリミテッド ラスティング フルイド(シュウウエムラ)C.LIPPS BOY スポットカバー(LIPPS BOY)D.シュウウエムラ フェイスカラーPライトピーチ510、プレスド アイシャドー Mデザートブラウン288(シュウウエムラ)E.ブロウラッシュEX ウォーターストロング Wアイブロウ ナチュラルブラウン(ブロウラッシュ)F.LIPPS BOY アイブローマスカラ♯001(LIPPS BOY)G.ラブ・ライナー クリームフィットペンシルMBR(msh)H.リンメル ワンダー エバー アイシャドウ006(RIMMEL)I.LIPPS BOY リップバーム(LIPPS BOY)J.キス リップアロー01(キス)K.シュウウエムラ ルージュ アンリミテッド キヌ サテン KS RD 196(シュウウエムラ)
01
クレンジング→化粧水→乳液で肌を保湿したら、余分な油分を
ティッシュでオフする。油分が残っているとベースくずれの原因に。
02 -Point-
紫色のコントロールカラーAで肌色を均一にし透明感を引き出す。
赤ら顔が気になる場合は緑、血色UPを狙うならピンクなどが◎。
03
リキッドファンデBをブラシで顔の中心から外に向かってのばす。
指よりもブラシでのばすと薄づきでカバーできる。
04
目の下のクマ、ニキビ跡など気になる部分をコンシーラーCでカバー。
スポットで気になる部分に置いたら指でなじませる。
05 -Point-
ブラウンのフェイスパウダーDで鼻のセンターの両サイドに
ノーズシャドウを入れる。エラ部分もシェーディングし影をつける。
06
Dのハイライトを額、目下、鼻筋、あご先にオン。
鼻筋は鼻先に丸くのせることでアップノーズぎみにする。
07
眉毛は現状細めの一直線なのでやや太さを出し眉山をつくる。
ペンシルEで1本1本ていねいに描いたら、茶色の眉マスカラFをなじませる。
08
4色パレットHの1をアイホール全体にのばす。
下まぶたにもオレンジみのある2をなじませる。
09
上まぶたの中央に2をのせて立体感を出す。
さらに二重幅に明るめの茶色の3を置いて引き締める。
下まぶたの目尻を囲うように4をオン。
10
Dのブラウンのフェイスパウダーで涙袋のくぼみにラインを引いて強調。
目の立体感が増して印象的な目元になる。
11 -Point-
アイライナーGで上まぶたの粘膜を埋めるイメージで目頭から目尻まで
ラインを引く。下まぶたも同様に黒目下までラインを入れる。
12
透明リップで保湿後、ベージュのリップを全体にのせる。
血色感をプラスするため、暗めの赤リップを軽く上にオン。
\ Make Finish! /
Step3 -Styling-
01
ストレートアイロンをバングの根元から入れ立ち上がりをつけたら、
根元を指でつまみながら毛先はハネさせる。
02
サイドは毛先を軽くスルーしハネさせる。
全体的にエアリーな束感になるよう軽くランダムに巻く。
03
ややツヤの出るソフトワックスを全体になじませる。
空気感を感じる柔らかい動きになるよう束感を整える。
04
コンマバングになるようバングの毛先をつまんで形を調整。
根元の立ち上がりがつぶれないように注意する。